ある日レンタルビデオ店から「汚れた英雄」という映画のビデオを借りてきて観ました。
とても感動してしまい、2回、3回とガン見しました。

ストーリとしては資産家やお金持ちの女性に近づき、物にして、夜お相手して、スポンサーになってもらい、資金を獲得してバイクのレースを戦うという内容です。
主人公役の草刈正雄さんがカッコ良すぎて、単純バカな私は自分とオーバーラップさせてしまったんですね。(笑)

当時若者のパワーを持て余してた私はそこで決意しました。
「俺もレースを始める!」と。(笑)

やるとなったら私は早いです。
レースに必要な革つなぎやレース用バイクを運ぶ為にポンコツワンボックスカーをそれぞれ10万円くらいで購入しました。(これは現金で払ったような気がします。)
また、バイクレース関連の雑誌を読み漁り、バイク店にも入り浸って、知識と気持ちを深めていきました。

初めてサーキットを走ったのはバイク店主催のサーキット走行会でした。
今でもその日のことを覚えています。
あいにくの雨の中、おっかなびっくりでしたが、普段乗りなれているバイクなので、気持ちよく走れました。
まさに「快~感~!」でした。

もうすでにでっかい夢もできていて、まずは全日本でチャンピオンになって名声とお金を得て、その後世界を転戦することです。(「汚れた英雄」のストーリーどおりに。)
それで、こんな夢物語を思うようになっていました。
「フレディ(チャンピオン)よ俺が昇り詰めるまで待って居ろよ!俺と勝負だ!!」とスーパーチャンピオンに夢のような闘争心を燃やしているバカな私が居ました。(笑)

♪ おまえの涙も俺を止められない ♪♪
♪ いまさら失うものなど 何も無い ♪♪
♪ 言葉にならない胸の熱い たぎり ♪♪
♪ 拳を固めろ叩きのめされても ♪♪
♪ 激しくたかぶる夢を眠らせるな ♪♪
♪ あふれる思いをあきらめはしない ♪♪

頭の中は当時流行っていた、ハウンドドックの「ff(フォルティシモ)」と矢沢永吉さんの「TAKE IT TIME」がいつもエンドレスで歌ってくれていました。

続く…