夢と希望を抱いてバイクレースを始めましたが、とにかく、これでもかとお金が掛かりました。
まずは、レースに出場するために125ccのレース専用バイク(中古)を銀行からお金を借りて30万円ほどで購入しました。

サーキットの走行ライセンス取得や走行料金も別に必要です。
いつも勢いに任せて、ただ無謀に走っていたので、毎回のように転倒(クラッシュ)しての修理代など毎回大変な出費でした。

「俺は速いんだ!」と思いつつ走っていても、コーナーで風のように抜かれて、数十秒後には視界から消え去っていく…レベルが違いすぎる速いライダーが何人もいます。
サーキットを走り始めて分かったのが、上には上がいるということです。

本業の収入だけではレースを続けていくのは無理なことがわかり、また新聞配達を始めました。
その新聞配達のコースが長距離コースで、行って帰って来て20キロ以上のコースだったと思います。
確か月7万円くらいの収入だったと記憶しています。
本業と合わせて約19万円を借金返済とレースにほぼ全てを注ぎ込むバカな俺でした。(笑)

夜遅くに帰って来て、朝4時起きで新聞配達です。
まだ当時は若かったとはいえ、副業を経験した人はわかると思うんですが、毎日が寝不足でとてもつらかったですね。
それでもお金が足りなくて、行きつけのバイク屋さんにパーツ代のツケがたまり始めていました…。